2014年12月19日金曜日

STAP細胞

今年、もっとも印象に残ったニュースは、個人的には「STAP細胞」だった。



 最初に、STAP細胞の発表があったとき、こんな簡単にできるのなら、今までのES, iPSはなんだったのだろう、これなら安くできそうだから再生医療を画期的に進めるな、と期待が大きかった。



 ところがその後、あれはおかしいというニュースが広まり、ついに、「STAP細胞はありません」ということになった。



 理研という国内的には最も権威のある研究機関の研究で、世界的にもっとも権威のある雑誌に掲載されたニュースが「ガセ」だったなんて、いったい何を信じたら良いのだろう?



 報道を読んでいると、雑誌のレフリーは論理構成などのチェックはするが、実験データにウソがあっても見抜くことはできないし、そういう役割ではそもそもないらしい。



 それにしても、彼女の博士論文もいい加減なものだったらしい。そういう人がハーバードに留学し、理研に採用され、それもいきなりリーダー格で。分からないのかなぁ。怪しいと思っても、言えないような状況だったのかなぁ?



 気候変動はIPCCという国際的な機関があって、雑誌に掲載された論文を数千人規模で大がかりにレビューして、何が分かって何が分からないのか、を整理しているので、一応、IPCCの報告書は正しい、と思える。


 でも、こういうチェックが行われている分野は、気候変動以外は知らない(あると聞いたような気がするが、思い出せない)。


 なかなか素人にとっては、厳しい。


 

 原子力とか、放射線、昨日のブログに書いたような経済政策、今、それなりに関心があってしかも大きな意見の対立がある分野があります。”それなりの関心”なので専門書までチェックはしていなしし、なかなか何を正しいと思うのか、難しい。




 それ以外にも、彼女、AO入試だったそうで、これも一般の筆記テストとは別枠のある意味、期待されている入試方法だったと認識していた。



 いろいろ考えさせられた事件だった。

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